健康体重を計算することが出来ます。健康体重とは、医学的に健康に生活できる体重のことです。免疫力を高め元気に生活することが目的の場合に最適な体重です。
健康体重は医学的に健康に生活するための体重です。戦後から調査されている国民の身長と体重の推移は栄養状況の改善もあり、身長も体重も伸びている傾向にあります。
男性の場合だと、身長は160cmから172cmと伸び、体重もそれに比例して57kgから69kgまで伸びています。
女性の場合だと、身長149cmから156cm、体重は51kgから54kgという具合に伸びています。
しかし、女性の場合は身長の伸び具合から見て体重の増加が少ないことが分かります。
年代別で見ると特に20~30代の女性は、70年代後半から体重は横ばいで身長のみ伸びています。
現代の女性は細身思考が強く低体重の人が多くいると言われています。ルックス面に置いての低体重はメリットが多いので健康的な問題が無い若い女性は体重を落とすことを強く望んでいる傾向にあります。
しかし、低体重は妊娠出産時にリスクになることが多く栄養状態が悪い、または不安定な低体重だと流産の危険も大きくなります。
つまり、健康が重要視される妊娠出産時には健康体重を目標に増量をした方が母子ともに健康にいられる可能性が高まるのです。
健康体重の場合、見た目にポッチャリと太った印象を与えるかもしれません。
しかし、柔らかい見た目の印象は筋肉と脂肪の割合で決まるものなので、必ずしも体重が重いことでポッチャリして見えるわけではありません。
ここで健康体重と肥満の境界線が気になり始めます。
肥満というのは医学的にBMIを用いて判断され、BMI25以上が肥満と判定されます。
ただし、BMIは身長と体重の関係から算出される値なので筋肉質な方の場合は参考になりません。
一般的に体脂肪が、女性の場合20%以上、男性の場合15%以上ある方の場合に有効な指標になります。それ以下の場合でトレーニングをしている方はBMIの指標はあまり意味がないでしょう。
低体重の問題は先に上げた妊娠出産のリスクの他にもあります。
低体重とは身体を正常に機能させるためのエネルギーや体温を維持するための脂肪などが少ない状態のことです。身体が元気な若い人は耐えられますが、年令を重ねることで低体重の問題は表面化してきます。
健康に生活するための体重を、適度な脂肪と筋肉で得られたなら、見た目にも医学的にも健康な状態になれるでしょう。