食べないから痩せないのかもしれません。
ダイエットで一番に思いつくのは食事制限です。ダイエット自体に食事療法という意味がありますから間違いではありませんが、お腹がすくという事をもっと身体の反応に注目して考えてみましょう。
お腹が空くというのは、ロボットのように決められた時間に決められた反応を起こすようなものではなく、お腹が空くには理由があります。その理由の一番は身体を作るための栄養が不足しているためです。たんぱく質やミネラル、糖質さまざまな栄養素です。
太っている人でもお腹が空きます。脂肪が沢山あってエネルギーを溜め込んでいるのにお腹が空きます。何故でしょうか。
蓄えられるのは基本的に脂肪だけ。
脂肪はエネルギー源になりますが、身体を作る栄養にはなりません。具体的には筋肉や髪の毛、爪などのたんぱく質、ホルモンの材料、身体機能を正常に保つために必要な酵素を作るビタミンやミネラル、それらは脂肪からは作ることは出来ないのです。
エネルギーを作るために必要な栄養もあります。
例えば、脂肪をエネルギーに変換する際に必要になるのはLカルチニンが有名ですね。Lカルチニンは、脂肪をミトコンドリア内で燃焼させるための橋渡し的な存在です。Lカルチニンがあるからミトコンドリア内膜を通過することが出来るのです。
このLカルチニンは肉類に含まれる栄養素ですが、肉食から摂取することが必要なのです。ある研究によると、ダイエットや偏食の影響で若者のカルチニン不足も懸念されているそうです。
このことから、ダイエットだからと肉食を極端に制限することでダイエットに悪影響になることもあるのです。適度な食事はダイエットに不可欠です。運動・食事のバランスが大切であることが良く分かりますね。