ダイエットをしている方なら、日々の体重&体脂肪の記録を取って過去の自分と比べながら頑張っていると思いますが、体重(体脂肪)をいつ計測していますか?
意外とこの計測タイミングがバラバラの方が多かったりするんです。
今回は豆知識回なので先に答えお伝えして、解説をしていこうと思います!
それでは、さっそく。
家庭用体脂肪計で正確に体脂肪を測定するなら毎日、決まったタイミングで測定して下さい。
これにはちゃんと理由があるのです。気になる方は続きを御覧ください!
家庭用体脂肪計の仕組みは、微弱な電気を電極から身体に流してその抵抗で体脂肪の割合を計測しています。この方法を生体インピーダンス法(Bioelectrical Impedance)といます。インピーダンスとは抵抗という意味で、人間の身体の抵抗という感じの意味ですね。
大体の家庭用体脂肪計はインピーダンス法を使ったものですが、他にも体脂肪を測定する方法(設備)はあります。ただ、装置が大きくなったり、1人じゃ出来なかったり、めゃめちゃ高価だったりするため、低コスト&コンパクトにできるインピーダンス法を採用している体脂肪計が多いのです。
それでは、なぜ身体に電気を流すことで脂肪と筋肉を区別できるのでしょうか?
単純に説明すると、筋肉などの組織は約80%が水分で、脂肪組織は20%が水分なので電気の通りやすさが異なります[1]。この違いから抵抗差が生まれて、脂肪の割合が算出することが出来るのです。
身体を鍛えている人なら体感していると思いますが、筋肉がついてくると体水分率が上がり、逆に体脂肪が増えると体水分率がは下がります。また、水分量がポイントになるため、水を飲みすぎたり、逆に脱水状態になったり、手が濡れていたりすると計測結果に影響が出てしまいます。
体脂肪計は身体に含まれた水分がポイントになることが分かったと思いますが、この水分が朝と夕方では異なってくるのです。
起床直後は身体全体に水分が均等に分布していますが、立ち上がり活動を始めると水分が下半身に徐々に移動して水分布が変化してきます。日の後半になれば体水分は下半身に溜まりやすくなります。脚のむくみは水分布の変化も影響しているのです。
体脂肪計も色々とタイプがありますが、手だけのタイプの体脂肪計だと、朝より夕方の方が体脂肪率が高く測定されやすくなり、逆に足だけのタイプの体脂肪計だと、朝より夕方の方が体脂肪率が低く測定されやすくなります。
両手両足タイプの体脂肪計の場合は比較的影響は小さくなります。
インピーダンス法を使った体脂肪計の場合、体水分布の影響を強く受けてしまうので計測するタイミングがとても重要になります。昨日は朝計測したけど今日は夕方計測した。など計測するタイミングがバラバラだと体水分布が異なるタイミングなので計測値にバラツキが出てしまいます。
つまり、計測器(手だけタイプ、足だけタイプ、両手両足タイプ)にかかわらず計測するタイミングが固定されていたら良いということになります。
例えば、起床してトイレを済ませた後だったり、出勤や通学で家を出る直前、就寝前など着ているものや食べたり飲んだりしているものが固定しているタイミングがオススメです。
より正確な体脂肪測定をするなら、水中体重法や空気置換法というものがありますが専門機関にしか設置されていませんしかなり大掛かりです。ちなみに、インピーダンス法は、水中体重法とインピーダンス法の両方で測定して、その膨大なデータを元に推定式を作成しているそうです。
市販されている体脂肪計が不正確なわけではありませんので、上記のテクニックを上手く活用して体脂肪計測に役立てたいですね!