ダイエットを目的とした運動を効果的にするためのおすすめランニングウォッチについて調べてみました。痩せるために必要または、あったらモチベーションが上がる機能を厳選。
心拍数、心拍ゾーン、最大心拍数、消費カロリー、歩数などの一般的な機能は当たり前に表示してくれるとして、特殊機能を基準に調べています。
ランニングウォッチはランニングに必要なストップウォッチや心拍計などが搭載された高機能な腕時計の事を指しますが、搭載された機能によってスポーツウォッチやスマートウォッチ、フィットネスバンドなどとも呼ばれています。
高機能な商品になると長時間バッテリーや高度計、気圧計、温度計、GPS地図ナビゲーションなど山に遭難しても困らなさそうな機能が搭載されています。さらに、つけたまま海を泳ぐことができる防水機能も水深100mまでカバーするなどトライアスロン競技にも対応しています。
ダイエットにおすすめなランニングウォッチは下記のような機能が搭載されたものだと仮定してみました。
他にも魅力的な仕様が搭載されているランニングウォッチもありますが、上記の仕様が網羅されていればダイエット目的には十分だと言えるのではないでしょうか?
それでは、実際に条件をクリアしたランニングウォッチをご紹介します。
「GARMIN ForeAthlete 645」「GARMIN ForeAthlete 935」「GARMIN ForeAthlete 735XT J」「GARMIN ForeAthlete 235J」詳しくは下部にまとめています。
これらのランニングウォッチは非常に高性能で、これだけでGPSトラッキングもしてくれるので、どこを走ったかもスマホ無しで記録してくれます。
さらに、心拍数や消費カロリーなども記録され、自分の体力レベル(最大酸素摂取量)、運動の強度を元に回復に必要な時間なども計算してくれます。
専用のアプリに自動同期されるので、運動量や消費カロリーをグラフや数値で分かりやすい確認することも出来ます(PCブラウザでも確認可能)。
GARMIN搭載の測定機能についての説明は下記にまとめました。
ForeAthlete645 Musicの大きなポイントは、音楽を保存&再生することが出来ること。これはポイント高いです。ランニングやトレーニングをしているときポケットにスマホやmp3プレーヤーがあると邪魔!ジムについてスマホを忘れたことに気がついたときの絶望感ともさよならです。
GPSトラッキングをしながら音楽再生をしても5時間もバッテリーが持つのは素敵!GARMINとBluetoothイヤホンだけでトレーニングに行けるのはすごく便利が良くて好印象です。ただし、ロードバイクとの連動機能が少なくパワーメーター計測やサイクリングダイナミクスの機能がありません。
ちなみに、音楽再生機能がついていない「645」もあります。発売予定は2018年3月下旬です。
ForeAthlete 935
ForeAthlete935説明書
GARMIN搭載の測定機能についての説明は下記にまとめました。
ForeAthlete 935は機能と価格が絶妙な印象です。やや高額に感じられる価格帯ですが、本気でトレーニングしたい方、凝り性の方が欲しいと思う機能が搭載されています。例えば、ランニング時の接地時間バランスや上下動比など速く楽に走るために知っておきたいランニングフォームの情報やトレーニングの過不足を評価する機能、GPSを起動しても21時間も稼働するバッテリーなど、満足度の高い機能ラインナップです。
ダイエットを目的として見ると、機能的にForeAthlete 645と大差はありませんが、ForeAthlete 935はロードバイクとの相性もよくサイクルコンピューターとの同期やパワーメーターとの連動も出来ます。ANT+対応の固定ローラーなどがあればzwift(ズイフト)を使用してパワートレーニングや心拍トレーニングも可能になります!
GARMIN ForeAthlete 735XTJ
ForeAthlete735XTJ説明書
GARMIN搭載の測定機能についての説明は下記にまとめました。
935と比べて価格が下る変わりに、トレーング負荷測定機能と無酸素系トレーニング効果測定機能がありません。走行データの取得が目的ならForeAthlete 935と変わらず十分な機能です。
GARMIN ForeAthlete 235J
ForeAthlete235J説明書
お手頃価格なためトレーニング後の身体の状態を調べる機能がほとんどありません。例えばストレススコアだったりパフォーマンスコンディション、トレーニング負荷、ランニングのフォーム測定の機能など。
ですが、VO2Maxやリカバリータイマー、バーチャルパートナーなどの基本的機能はついていますのでダイエット目的で使う分には十分なのかもしれません。
ダイエットに必要なのは心拍計と消費カロリー測定ですので、その他の機能はモチベーションを上げるためのオプションとも言えます。
GARMIN製品の比較表です。直感的に製品ごとの機能比較が出来るので参考にして下さい。見えにくい場合はGARMINのホームページに記載されているものですので、そちらを御覧ください。製品比較は最下部です。
http://www.garmin.co.jp/minisite/foreathlete/
下記に各測定機能の簡単な説明を記載しました。詳しくはホームページに掲載されています。
http://www.garmin.co.jp/minisite/runningdynamics/
有酸素運動は読んで字のごとく酸素を取り込んでエネルギーを作るエネルギー供給システムのことです。筋肉に多くの酸素を取り込めると沢山のエネルギーを作ることが出来るため、運動効率の良い身体(体力がある)と言えます。
VO2Max(最大酸素摂取量)は平たく言えば体力の数値化です。VO2Max値が高ければパフォーマンスが高い(体力がある、速く長く走れる)ことになります。加齢や運動不足によって下がってしまうものですが、トレーニングを重ねることで改善します。
運動強度をトラッキングして体力の減衰度合いを確認することが出来る機能です。激しく運動をして身体が疲弊するとパフォーマンスが落ち、体力が削られますが、それをグラフで可視化してくれるので、オーバーワークになる前に対策することができます。
無酸素系トレーニング効果の測定は、かなり本格的な測定内容です。無酸素運動の効果を高めることで身体のパフォーマンスを上げる研究などがあります(TABATAプロトコルなど)が、この運動はとてもハードで自身の感覚でやっていると手を抜いてしまいがち。その点を測定してくれるため身体のパフォーマンスを高めるトレーニングの効率化が可能になります。
上記の無酸素系と同じように有酸素運動を行った際の効果を測定してくれます。有酸素運動レベルの維持・向上・過度というレベルで判断します。より有酸素系の機能を高めたい場合は、向上と判定される強度で運動することが必要です。
リカバリータイムは、運動の強度と身体の疲弊具合から休息の期間を教えてくれる機能です。ダイエットや筋肉トレーニングは身体を酷使すれば効果が高まるものではありません。
トレーニング(運動)は身体の破壊と同じことなので、破壊したあとは修復しなければなりません。運動と休息はバランスよく取ることが必要です。
過去7日間のトレーニングの合計値を可視化してくれる機能です。トレーニングの負荷が高すぎると休息が足りず身体が壊れるばかりで向上する余裕が無くなります。適度なトレーニング負荷を知ることが出来るので、オーバーワーク気味に傾いたなら休息を取るなどの対策が出来るようになります。
過去のトレーニング記録を参照して現在のコンディションについて表示してくれる機能です。「ピーキング」「プロダクティブ」「メインテイニング」「リカバリー」「アンプロダクティブ」「ディトレーニング」「オーバーリーチング」など複数のステータスで身体の状態を判定します。
EPOCは運動後過剰酸素消費量といい、ハードな運動を行った後などに一定期間、通常よりも多くのエネルギー消費が行われることを指します。GARMINの測定機能は、この指標を元にトレーニング効果や負荷、ステータスなどを判定しているそうです。
ランニングダイナミクスはランニングのパフォーマンスに関わる様々な指標の総称です。「接地時間」「左右の足の接地時間バランス」「ピッチ」「ストライド幅」「上下動」「上下動比」などを測定することが出来ます。
最初から高額で高機能なランニングウォッチはハードルが高いなら、もっとお手軽なランニングウォッチもあります。フィットネスバンドと呼ばれる部類のものになり、機能の条件はやや絞られ基本的な性能が搭載されたものになります。
ダイエットにもっとも重要なことは、自分の消費カロリーの把握と正しい強度で運動が出来ているかを確認できることです。消費カロリー表示と心拍計があれば、どちらも確認することが出来ます。フィットネスバンドの代表といえばFitbitシリーズです。
「Fitbit ionic」「Fitbit Blaze」「Fitbit Charge2」この3つは、それぞれ搭載された機能が異なりますが比較的リーズナブルな価格帯で近年利用者が爆発的に増えているフィットネスバンドです。
音楽の保存&再生が出来ます。さらにGPSが搭載されているので、ランニングルートなどのトラッキングにスマホなどの携帯機器が要らないのはポイントが高いです。防水機能も水深50mまで対応しているので水中でも使用可能です。
Fitbit Blaze
大きな画面で視認度が高く、ミュージックコントローラーなどが搭載されスマホとの連動性や操作性に優れています。
心拍数の確認、消費カロリー、ライフログを取る目的であるなら機能的にも価格的にもバランス良い商品です。Fitbitシリーズはバンドの取り換えも出来るのでオシャレに着こなすことも出来ます。
ランニングウォッチ、フィットネスバンドは色々な種類が出ていて機能も様々ですが無駄に高機能な商品を買っても機能を使いこなすことが出来ません。ダイエットが目的であれば、消費カロリーと運動強度を表示してくれるタイプであれば十分です。
ですが、リカバリータイムやVO2Maxなどの専門的な指標といった凝り性を満足させる機能、携帯ナシでもランニングログが取れるGPS機能、過去の自分と競争が出来るバーチャルパートナー機能、水泳も出来る防水機能など利便性と継続性を高める機能などを付加することでグッとダイエットのモチベーションも高まります。
高機能なランニングウォッチを購入された方々は、その高機能さゆえ買い替え時も同様、またはそれ以上の高機能ランニングウォッチを選んでいるようです。それだけ満足度の高いアイテムなのだろうと、私の財布の紐を緩めてくれています。
個人的に狙っているのは「GARMIN ForeAthlete 935」か「GARMIN ForeAthlete 735XTJ」です。